2021年1月現在、Gotoトラベルも停止して自由に旅行に行くなんてもってのほかな状況ですが、せめて未来に期待をもってもう一度行きたい温泉地を5箇所並べてみたいと思います。
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登別温泉
別府温泉に続く湧出量日本2位を誇る北海道登別市の温泉です。実家が北海道だった父親に連れられ幼い頃は毎年行っていたのですが、飽きることがなく、父親が亡くなり、自分自身も社会人になって独り立ちした後も訪れている温泉です。
美肌の湯と呼ばれる硫黄の酸性温泉が代表ですが、アルカリ性温泉、食塩泉などさまざまな泉質の温泉が湧出しており、温泉のデパートとも言われています。
別府温泉と同様、観る温泉としても有名で、地獄谷、大湯沼といった観光名所があります。
また、温泉街も地獄をテーマにしており、温泉街には閻魔堂という閻魔大王の巨大な人形が安置された場所があったりします。夏に開催される登別地獄祭りではこの巨大な閻魔大王の人形が街を徘徊します。
共同浴場に入るというよりは、宿泊するホテルや旅館の温泉に入ることがメインの温泉地です。宿泊施設としての私のおすすめは「登別第一滝本館」です。登別の看板である地獄谷のすぐ隣にあります。1,500坪の大浴場は5つの泉質の温泉が用意されており、露天風呂からは「地獄谷」を一望できます。
館内は温泉プールなどもあるので子供でも楽しめる施設となっております。
ちなみに湧出量日本2位だけあって天然湯の花が販売されています。硫黄系の酸性泉故に取扱は注意が必要ですが私は湯の花でしばらく我慢しています。
霧島丸尾温泉
鹿児島県の霧島温泉郷の中心的存在ともいえる温泉です。泉質は硫黄泉です。
ここも共同浴場に入るよりはホテルや旅館のお風呂に入るタイプの温泉街です。ただ、中央にカジロが湯という共同浴場もあります。
私が霧島を訪れた時はいわゆる貧乏旅行をしていたため、近くの安いビジネスホテルに泊まり、泊まったホテルのオーナーから無料の入浴券をいただいてカジロが湯を利用しました。カジロが湯にはサウナも常設されているのでサウナ好きの方にもおすすめです。
霧島は天孫降臨の地として、高千穂と同様、南九州を代表する神話の地です。近くに霧島6柱の一つ霧島神宮もあり、神話の世界を訪ねながら行ける温泉街です。
草津温泉
関東を代表する温泉街です。下呂温泉・有馬温泉と並ぶ、日本三名泉の一つとして数えられています。泉質は硫黄系の酸性泉です。酸性の強さは秋田の玉川温泉に次ぐ日本2位だそうです。
泊まる宿によっては内湯があるところもありますが、基本は外の共同入浴場を利用するタイプの温泉街です。
代表的な共同浴場としては、無料で入れる白旗の湯・地蔵の湯・千代の湯の3浴場、有料で入れる御座之湯、西の河原露天風呂、大滝乃湯の3浴場があります。2−3日滞在できるのであれば是非この6箇所は訪れたいです。
湯治場として知られているように、強い酸性の温泉であるとともに非常に熱い温泉です。場所によってはぬる湯とあつ湯がわけられているところがありますが、ぬる湯でも42度以上あるところがあります。
6つある主要な浴場のうち「大滝乃湯」では、「合わせ湯」という低温から高温の浴槽を用意して体をお湯に慣れやすくさせる設備があるので、熱い温泉が苦手な方は「合わせ湯」で練習してみるといいかもしれません。
また、高温のお湯を泉質を変えずに冷ますために「ゆもみ」という大きな板でお湯を混ぜて温度を下げる伝統的文化があり、実際に見学したり体験できる施設もあったりします。
東京にお住まいでしたら、東京駅から一本でいけるバスが通っているので手軽に東京から行ける温泉地としておすすめです。
草津温泉も源泉から作られた入浴剤・湯の花はあります。ただしどれも非常に高価でどうしても贅沢したいときしか使えないものばかりです。早くコロナ禍が沈静して直接訪れたいものです。
道後温泉
愛媛県松山市の温泉です。有馬温泉・白浜温泉と並んで、日本三古湯と言われています。発祥は神話にまで遡ります。諸説ありますが代表的なものだと、出雲大社で有名な大国主命と共に国造をしていた神様である少彦名命が急病になった際、この温泉に浸かったことで病気が治ったこという伝承です。
近現代だと、夏目漱石が松山で教師をしていた際に道後温泉を気に入っていたということが知られています。小説の「坊ちゃん」もこの時の経験がベースになっているそうです。また「千と千尋の神隠し」の油屋は中心施設である「道後温泉本館」がモデルになったと言われています。
ほとんどの旅館に内湯もありますが、道後温泉といったら、「道後温泉本館」で入浴することが王道です。
アルカリ性単純泉の泉質のお風呂にはいったあと、浴衣を着て休憩エリアで出される暖かいお茶を飲み、お菓子を食べながら外から流れる風にあたることがとにかく気持ちのいい気分にしてくれます。
道後温泉の泉質そのものが湯上がりが気持ち良くなる性質を持っていますが、道後温泉本館の施設のサービスがその効果を最大限まで引き出しています。
入館1回につき滞在は1時間という制限がありますが、道後温泉本館は松山に滞在中は何度でも訪れたくなります。
ちなみに、道後温泉も湯の花を取り扱っています。
道後温泉についても私はこの湯の花で我慢しています。
野沢温泉
最後にご紹介するのが長野県の野沢温泉です。
ここも温泉宿の内湯に入るというよりは、数多ある共同浴場に訪問して入浴するスタイルの場所です。
泉質は硫黄系の温泉ですがアルカリ性です。草津温泉と同様かなり温度が熱い部類に入るので、熱い温泉が苦手なひとにとっては要注意です。もっとも、ぬる湯が用意されている施設もあったり、温度を冷ますための水道や湯もみの板が用意されているところもあるのでお湯の熱さについてそんなに心配する必要はないと思います。
ここまでの温泉は家族旅行、一人旅で行った温泉ばかりでしたが、ここだけは大学時代合気道の合宿で訪れたことが訪問のきっかけでした。合宿中基本は1週間ひたすら合気道の稽古三昧ですが、中日の午後だけ観光が許されていました。
合気道の合宿の合間、共同浴場をめぐりながら疲れを癒し、温泉街をぶらぶら食べ歩きしたことが思い出に残っている地です。
終わりに
このほかにも訪問して思い出に残る温泉地がありますが、また別の機会にご紹介できればと思います。
基本的に一人旅の際は以下のヤフートラベルやじゃらんネットを利用してホテルや宿の予約をしています。もしも興味がありましたら是非ご利用ください。
コロナウィルス感染拡大が沈静化が最優先ですが、この記事を通じて各々の温泉地を訪れるきっかけとなりましたら幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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