アルトコインに可能性はあるか〜アルトコインの積み立て投資を検証してみた〜

投資 投資戦略を検証してみた

先日、柴犬コインの爆発的上昇のニュースがありました、1年で6000万%の上昇があり、あっという間に億り人になった人も登場しています。

以前、以下の記事を書いたように、仮想通貨の顔といえるビットコインについては、金のようなコモディティ側面も注目されています。

もっとも、ビットコインはすでに注目されすぎた仮想通貨であるため、まだ注目されていないアルトコインで積立投資したらもっとパフォーマンスが出せるのではという仮説を持つこともできます。

この記事ではビットコイン以外の仮想通貨であるアルトコインについて、積み立て投資観点でデータ検証してみました。

目次

今回検証するもの

アルトコインといってもさまざまなものがあります。日々新しいコインが登場したり、消滅したりしています。

マイナーなものだと一般的な仮想通貨売買サービスでは取り扱っていないため、今回は一般的な日本のサービスで売買できる以下5つの仮想通貨に絞って検証してみました。

  • イーサリアム(ETH)
  • ライトコイン(LTC)
  • リップル(LTC)
  • ネム(XEM)
  • ステラルーメン(XLM)

それぞれのドル単位での価格の変化は以下のようになっています。

なお、2017年12月を起算点にしています。ちょうど、第一次仮想通貨バブルの絶頂期です。

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単位が全く異なりますが、部分的な違いはあるものの似た動きをしているように見えます。

変化率を見てみる

それではまず、上記グラフの起算月を100%として、変化率を見てみます。

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大体似た動きをしていますが、注目はETHの伸びです。他を圧倒しています。

一方で他の通貨は動きは似ていますが、それほど高い伸びをだしておりません。2018年前半の第一次仮想通貨バブルの水準程度でとどまっています。

ちなみに、正確な%ですと、ETHが581%、LTCが84%、XRPが56%、XEMについては18%、XLMは105%です。

このようにみてみると、ETHこそ爆発成長したものの、5通貨中3通貨が元本割れ、XEMに至っては18%という大暴落をおこしています。

似た動きこそすれど、どの仮想通貨を選ぶかで天国と地獄がはっきりしてしまいました。

また、ETHでさえも最悪期は起算点の15%、XEMにいたっては4%という値をだしています。

この状態でも仮想通貨を持ち続ける精神量は相当必要かもしれません。

毎月100ドル積み立ててみる

続いて、毎月100ドルの積み立てを行った場合どうなるか調べてみます。

結果が以下です。

なお、今回は、5コインを20ドルづつ購入して分散したケースも検証します。グラフ上ではTOTALという線です。

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ETHのパフォーマンスが著しいですが、100%の変化率では現在も起算点の18%の価格しかないXEMでさえも元本以上のパフォーマンスを実現しています。

ここでも、高い時に少なめに購入し、安い時に多く購入することで、高いパフォーマンスを出しやすくするドルコスト平均法の魔法が動いたようです。

前半の動きが見づらいグラフとなっているので対数グラフで見てみます。

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このようにみてみると、やはり全体的な動きはどの通貨も似ているようです。

特徴的なのはたった3年ではありますが、第一次仮想通貨バブルの時期から積み立て始めたため、ETH含めて元本割れが長く続いたことです。

その点ではやはり高い精神力が求められます。

ちなみに、5コインを分散投資した場合、ETH単独の恩恵こそ受けられませんが、二番目に高いパフォーマンスを出しています。

たった5コインとはいえ、ここでも分散投資の恩恵はでているようです。

考察

どの仮想通貨もだいたい同じような動きをしているものの、パフォーマンスについてはコインによって大きな違いがあることが見られました。

ETHであれば、起算点の5倍以上の上昇があった一方で、XEMに至っては起算点の18%しか現在価格がなく、天国と地獄がはっきり分かれてしまいました。

今回はアルトコインの中でもかなりメジャーなもので検証を行なっています。

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もしも柴犬コインのような一攫千金を狙って、よりマイナーなコインを買おうとすれば、より厳しいリスクを背負うことになると思われます。

なお、積立投資であれば、ドルコスト平均法の魔力の恩恵もあり、全てのコインで元本以上のパフォーマンスを出すことができました。

ただし、最悪のXEMで元本の約2倍、2番目のパフォーマンスであった5コイン分散であっても5倍のパフォーマンスです。

株式投資であればたった3年で2〜5倍は万歳ものですが、仮想通貨はかなりのリスクを背負っているので、これだけリスクを背負って2-5倍というのは、本当に十分なのかは評価としては難しいところです。

加えて、たった3年の動きではありますが、ETH含めて元本割れが長く続いたようです。

現在第二次仮想通貨バブルが起きています。

バブル崩壊後も、第三次仮想通貨バブルの発生を信じて、これから積み立て始める人は、崩壊後、ある程度長い期間の元本割れを覚悟した方がいいかもしれません。

やはりバブル期からの積立開始は相当な精神力がいるかもしれません。

終わりに

投資は自己責任ではありますが、前回のビットコインの記事と合わせて、仮想通貨投資の参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Photo by Markus Spiske on Unsplash

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