最近読んだ本についてご紹介します。最近読んだ本についてご紹介します。今月は投資の本2冊、自己啓発1冊、エンタメ2冊紹介します。
目次
- 超カリスマ投資系YouTuberが教える ゴールド投資――リスクを冒さずお金もちになれる方法
- 完全なる投資家の頭の中 ──マンガーとバフェットの議事録
- 人生の結論
- 青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない (電撃文庫)
- 宇宙兄弟 39
超カリスマ投資系YouTuberが教える ゴールド投資――リスクを冒さずお金もちになれる方法
投資家YouTuber高橋ダンさんの3冊目の投資本です。余談ですが旅行に関する本も含めると2020年度としては4冊目になるのですごいペースです。これまでの投資本2冊は投資初心者を対象に投資全般をテーマにしていたのに対して本作は金を中心としたコモディティ投資にフォーカスしています。その点で初心者というよりは、ある程度投資を経験している方向けの1冊になります。
コモディティがテーマという点でも特徴的ですが、チャートや投資戦略の解説に重点がおかれていた2冊と違って、マクロ視点での経済動向、金関連ビジネスの動向といったファンダメンタル面の解説に大きく割かれている点でも特徴的な1冊です。この本を読んでみると高橋ダンさんが、「株式投資のパフォーマンス」、「経済の中心としてのアメリカ市場」といったこれまでの投資の定説に絶対的な信頼を寄せておらず、もしもの時の危機感を強く持って投資戦略をたてられていることが理解できます。
経済に関する教養を身につけるという点では、コモディティ投資に興味がない人でも手に取ってみて損はない一冊と思います。
完全なる投資家の頭の中 ──マンガーとバフェットの議事録
世界一の投資家の1人であるウォーレンバフェットと相棒であるチャーリーマンガーの思考方法について、二人の過去の発言などをベースにまとめた一冊です。
世にたくさん出ている「バフェット本」の一冊でありますが、この本の最大の特徴は、非常に多くの割合を相棒のマンガーの思考や言動についてまとめている点です。その量はタイトルをマンガー本にしたとしても問題なかったのではないかというレベルです。ちなみに、現実レベルでマンガー本も出版されており、簡単に手に取れるものとしては以下のような2冊があります。
「世界一の投資家バフェットを陰で支えた男 投資参謀マンガー」はマンガーの半生について開設された伝記です。バフェットの伝記スノーボールのマンガー版のような立ち位置です。一方、「マンガーの投資術」はマンガーの言葉をベースに彼の投資術、人生観について解説された本です。
今回紹介する「完全なる投資家の頭の中」はどちらかというと、後者のような彼の投資術、人生観について解説された本に部類します。25種類に徹底的に分類されたバイアスのコントロール方法、投資で成功するための13種類の資質など、マンガーとバフェットの洗練された思考体型について解説されています。
一応投資術や経済書の本に分類される本ですが、バイアスや資質については投資に限定らず、人としてのあり方、人生論として重要な示唆を受け取りました。
投資関係の知識やバフェット・マンガーの生い立ちなどについて前提知識がかなり必要な本ではありますが、投資に限らずバフェットやマンガーの思考方法に感銘をうけている方はおすすめの一冊です。
また、そもそもバフェット本を読んだことない方は以下の2冊のどちらかを手に取ってみることををおすすめします。こちらを取ってみて感銘を受けた方は是非、今回紹介した「完全なる投資家の頭の中」も手にとってみてください。
人生の結論 (朝日新書)
漫画や小説の作家小池一夫さんの本です。ご自身の80年の人生を振り返った本です。2018年に刊行し、この本刊行後も小池さんは2冊本をだしていますが、小池さんは2019年4月に亡くなったことを考えると、文字通り小池さんの人生の最終結論を書いた一冊であったのではないかと思います。
ご自身の波乱万丈の人生をもとに悟った、人付き合いの心得、仕事論、趣味論などについて書かれています。特徴的なのは、「粋(いき)」と「大人になる」ということについて強いメッセージを持って書いてある点です。洗練された趣味を持つ人、洗練された思考を持つ人に対しての小池さんの尊敬と小池さんご自身もそういう人でありたいと目指してきたという強い思いが文章から読み取れます。
私自身、もうすでに20代を終えてしまい中年になっていくところにありますが、小池さんがこの本を書いた時の年齢に比べるとまだ半分も生きていません。小池さんが「人生の結論」としてかけるような「粋」があって、「大人」な人生を過ごせるように目指したいと感じました。
青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない (電撃文庫)
ここまで投資本や自己啓発書といった固めの本でしたが、最後2冊はエンタメよりの軽い本2冊をご紹介します。1冊目はライトノベル「青春ブタ野郎シリーズ」の最新作「青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない」です。
「思春期症候群」という思春期特有に発生する怪現象に巻き込まれながら、主人公が自身や出会う人との間でおきる問題と戦っていくストーリーとなっています。
初めて読む人にとっては、なんだこれ?というタイトルですが、「いじめ」「思春期の葛藤」「心臓病との闘病」などといった重めテーマを毎回扱っている作品です。今回も「過去のいじめとの決別」「もしもの世界への憧れ」といったものがテーマとなっています。
過去にはアニメや映画にもなっている作品なので、初めて手に取る方はアニメからみても良いかもしれません。夢中になれる作品かと思います。
宇宙兄弟 39
最後にご紹介するのは実写映画やアニメなど、さまざまなメディア展開もされた宇宙兄弟の最新作です。ややネタバレになりますが、39巻は月に滞在する兄六太を救うため、弟日々人が2回目の宇宙に旅立つ話になります。出発にあたって、日々人が宇宙へ旅立つにあたって、ロシア特有の「儀式」を経験しながら自身の過去のもやもやと精算をしていく話となります。
宇宙兄弟もプロとして頑張る人、夢に向かって頑張る人たちへの応援メッセージが強い作品ですので、大人が読んで元気になる一冊と思います。
終わりに
年末年始と違い、読書のためのまとまった時間がなかなかとれない時期ではありますがまた面白い本と出会えたらこういう記事をかければと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。何か興味のある一冊に出会えたら幸いです。
Photo by Daria Nepriakhina on Unsplash