最近読んだ本(2021年4月)

読書

今月も最近読んでよかった本を紹介します。今月はエッセイ系2冊、歴史書1冊、自己啓発系2冊です。

目次

悩む力 天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」 (きずな出版)"

メンタリストDaigoさんの最新作です。クリティカルシンキングをテーマにしています。クリティカルシンキングについて前々から存在は知っており、教育として今後ますます重要になるという声はしっていたものの、ロジカルシンキング以上にとっつきにくい難しい考え方というイメージがありなかなか縁がないものでした。同時に「クリティカル=批判的」というイメージもあり避けていた側面もありました。

タイトルにある「悩む力」というテーマで身近に接しやすい視点の解説から始まり、人間関係構築などさまざまな面で有効という従来の「批判的」「難しい」というイメージを払拭させる説明がされている点がとても斬新でした。

ただ読んでよかった本で終えずに、この本に書かれている「クリティカルシンキング」の訓練を私も実践していこうと思います。

ウォールストリート流 自分を最大限「運用」する方法

投資家Youtuberの高橋ダンさんの最新作です。これまで、投資本3冊、旅行ガイド1冊書いていましたが、今回は初の自己啓発系のエッセイです。高橋ダンさんの投資経験や学生時代の勉強、独立後のビジネス展開などの経験をしたご自身の半生をもとに、これまで生きていく上で大切にしていたことを一つずつ振り返って述べています。主なテーマとしては、ファクトベースのデータ分析、英語の重要性、リスクをとって挑戦することの重要性とリスクマネジメントとのバランスなど述べられています。

挑戦の重要性を語る自己啓発本やエッセイはよくみますが、リスクマネジメントとのバランス感も含めて書いている点に投資家出身の高橋ダンさんらしさをとても感じました。高橋ダンさんのYoutubeや本を読んでファンになった方ならおすすめの一冊と思います。

科学的な適職

「適職」という観点について科学的に分析した本です。就職や転職志向の方のための本というよりは、職業というテーマで幸福論の科学的研究結果を解説した本です。テーマとしては心理テストをベースにした適職判断の矛盾、「好きを仕事にする」ということの矛盾など、身近な職業選択あるあるの間違いについて解説されたり、現実解としての適職づくりのための検討ポイントを解説しています。幸福論系サイエンスに興味がある方は、就職や転職志向の方関係なく一度手に取って見ることをおすすめします。

減速して自由に生きる ──ダウンシフターズ (ちくま文庫)

ダウンシフトという、無理をせず生活することを志すライフスタイルの実践者の方が書いたエッセイです。最近FIREといったスローライフ系のライフスタイルの提唱がありますがダウンシフトもその一種です。FIREの場合、資金をためて資産運用ベースの生活の実現に対して、こちらは生活を最小最適化することで実現する生き方です。ある種、出世や権力による幸せというものの矛盾に正面から反発した生き方として、自分が経験したり見たことのない世界を覗くことができたような気がします。最近会社勤めで疲れている方がいましたら、新しい視点を知るということで読んでみても良いかもしれません。

21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

「サピエンス全史」などで知られるイスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリさんが書いた本です。ひと言で感想を表すと、新しい視点や事実を学んだというよりは、とても「考えさせられた」本でした。歴史学者としての視点で、テクノロジーの発展・戦争や政治・宗教・哲学や心理学まで、21個のテーマの未来に向けての課題を提示しています。特に歴史学者ゆえに、真実や宗教に対する懐疑や権力集中への警鐘がベースになっております。難しいテーマの内容が多いですが、「考えさせられる」ことによって今までの常識や価値観を「ほぐして見直す」ことができる本ではないかと思います。

終わりに

毎年恒例ですが、3月4月は比較的いろいろと繁忙な時期で、法律書やIT技術書といった仕事に使う本を除くと、実を言うと今回紹介した5冊以外は趣味系の本としては手をつけることはできませんでした。GWもありますが、5月はもう少しゆっくり読書できるといいなあと思っています。

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