最近読んだ本(2021年8月)

読書

最近読んだ本(2021年8月)をご紹介します。

意図したわけではないですが、今月は、「自由になるための技術 リベラルアーツ」をきっかけに創造性や教養、芸術などとテーマが広がったようなラインナップになりました。

目次

自由になるための技術 リベラルアーツ

哲学・歴史・古典といった教養領域の学問について、現代社会であらためて重要であることについて、教養領域の著名人と対談を書いた本です。

作者の主張は何が発生するのかわからないVUCAの世の中で、何年も語り継がれる教養を学ぶことを通じて万物に共通する知恵を身につけることが今後重要になっていくという主張です。

学生時代はコアとなるものを求めて哲学などを学んでいましたが、私自身、社会人になってすっかり専門知識ばっかりもとめるようになり、忘れていたものを思い出させられる本でした。

専門技術や知識ばかりを求めていた人にとって新たな視点に気づける一冊かもしれません。

ビジネスパーソンのための易経入門

占いなどでも使われる易経について、入門知識と、占いに限定せず、ビジネス教養として有効であることと説いた本です。

実はこの本も、前述の「自由になるための技術 リベラルアーツ」で易経を紹介されていたことから手に取りました。

陰と陽の二元論をうまく組み合わせて世界のパターンをシンプル化して読んでいく考え方は確かに占いにとどまらず大局的な視点としてなるほどと思いました。

薄い中に内容がとても凝縮されているゆえかこの本だけでは難しく、この本と加えて何冊か他の易経の本を読むことになってしまいましたが、陰陽二元論はコンピュータの理論と同一でもあるので引き続き勉強を続けていこうと思う一冊でした。

RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

専門特化に限らず、幅広い知識を持つことの重要性について説明した本です。

専門外の古い技術の流用によって大成した任天堂のエピソード、フェデラー、ゴッホなどの様々な職業を経験して成功した人のエピソードをもとに分析しています。

私自身、気がついたら専門家やマネージャーというよりは流浪するキャリアをすすんでおり、私自身のキャリアについて考えさせられる一冊でした。

専門特化に拘らない生き方について考えたい人はぜひ手にとって欲しい一冊です。

ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代

「Give & Take」で有名なアダムグラントさんの本です。今回は創造性の創出について語られています。

今までの創造性の高い人に抱く考えの間違いを説明していった本です。

キング牧師はあの有名な演説を実は嫌がっていたり、Googleやナイキといった今日の巨大企業は、学生や本業の副業という形で生み出され、創業当初は慎重なリスクヘッジのもと経営されていたというエピソードが印象的でした。

何か新しいものを生み出したいと考えている人は1度手にとってみたい一冊です。

最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常

前述の「ORIGINALS」とは対照的に、芸術の世界という古典的なクリエイティビティが求められる世界の人たちの日常を描いた本です。

題名通り、びっくり人間のエピソードがたくさんでてくる一方、その人たちのかける情熱などが感じられる一冊でした。

今回あげたなかでは、実用書というよりはエンタメよりの一冊です。気楽に芸大生のびっくりな日常を知って新しい視点を持ちたいかたにおすすめです。

終わりに

今月は以上です。最後の一冊もややドキュメンタリーよりでしたので、漫画・小説などの物語系を全く読まない月でした。また、一時期バカみたいに読み漁っていた投資の本もあまり読んでいない状況です。

また、来月はそのあたりを少しでも多めに読んでご紹介できればと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。本探しの参考になれば幸いです。

Photo by Annelies Geneyn on Unsplash

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