最近読んだ本(2021年12月)

読書

12月に読んだ本をご紹介します。

引き続き小説が多めです。

目次

割安成長株で勝つ エナフン流バイ&ホールド

以下の記事でもおすすめしているエナフンさんこと、奥山月仁さんの投資本の最新作です。

これまで、3冊奥山さんは書いていますが、4冊目となる今作は単純な投資戦略や技術よりも投資哲学についてフォーカスされた本です。

奥山さんがバイブルとしているピータリンチ本の現代版という体裁で、ピーターリンチ本にはない、情報社会の現代における投資判断の考え方について解説しています。

これまで出された3作の中ではその点で初心者向けでなく、もっとも難しいテーマを扱っています。その分、奥山さんの投資戦略が好きな人は読んで損がない内容と思います。/p>

ポスト・ヒューマニズム テクノロジー時代の哲学入門

現代(2000-2020)における最新の哲学研究に関する解説書です。

最近の潮流である、思弁的実在論、新実在論、加速主義といった新しい哲学について学ぶことができます。

哲学に触れるのは大学時代以来で、一番最新でもミシェルフーコー、フランシスフクヤマくらいのところで止まっていたので、最新の潮流を手軽に学べてとても良い本だったと思っています。

私自身、もっとより詳細を知りたいと思って、各哲学の詳細な解説書を買ってしまいました。

現代の哲学についてあらためて学びたい、その手がかりとしてまず一冊読みたいという方にはおすすめの本です。

猫のお告げは樹の下で

老若男女さまざまな悩みを抱える主人公達が、神社に現れる不思議な猫のお告げをうけたことから始まる出来事を綴った短編小説です。

猫のお告げこそ不思議な体験ですが、お告げをもとに発生した出来事は、とても日常的なちょっとしたイベントで、あくまで各話の主人公に特段大きな事件が訪れるわけではないです。

ただ、その日常的な出来事を通じて主人公たちの悩みに対する考えが大きくかわります。

自分自身の悩みじゃないですが元気が出てくる話がつまっていますので、精神的に疲れた方にはおすすめの一冊です。

運転者 未来を変える過去からの使者

完全成果制の保険営業をする主人公が、大量解約の責任を負わされ、窮地におとされたところ、「運を好転させる人」と名乗る不思議なタクシー運転手と出会い、不思議な体験を通じて困難を乗り越えていく小説です。

著者の方が、自己啓発的なテーマの小説をたくさん書く方のようで、この本も「運」や「努力」についての強いメッセージがある小説です。

あらすじにある通り若干スピリチュアルな話ではありますが、より科学的な面を即してみると以下のような本に書いてあることそのままの内容でした。

もしも最近「運がない」「努力が報われない」と思う人は手に取っても良い小説かもしれません。

ティアムーン帝国物語

帝国のわがままお姫さまとして育った主人公が、帝国の革命に巻き込まれギロチンにかけられたところ、幼い頃に転生して国の再建をおこなっていくという小説です。

文字通り「コメディ」という作品です。笑いだらけの小説です。

一度過去を経験しているから真摯に反省しているかと思ったら、そうでもない。

あいかわらずわがまま・不器用だけども根は真面目な主人公が、転生後は意図せずに「帝国の叡智」としていつのまにか崇められて、特に何も考えずに放った発言をもとに、周囲が動いて各種問題が解決していく姿は痛快です。

既刊全巻はまだ読んでいないですが、小説・ライトノベルではここ1、2年読んだ中でトップクラスでおもしろかった感想をもってます。

まだアニメ化もされていない作品ですが、小説やラノベにコメディを求める人は是非おすすめの作品です。

終わりに

年末年始は時間がとれるので、ゆっくりいろいろ読みたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。本探しの参考になれば幸いです。

Photo by Daria Nepriakhina on Unsplash

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