最近読んだ本(2022年1月、2月)

読書 雑記

昨年の更新を最後にしばらく記事の更新が滞ってしまいました。

純粋に本業の方が多忙であったのと、強い情熱もって執筆したい言うネタもなかったのが本音なところです。

とはいえ、読書だけは欠かさなかったので久しぶりに直近読んだ本を簡単にご紹介しようと思います。

目次

半歩先を読む思考法

情報学者であり、メディアアーティストでもある落合陽一さんの直近のブログ記事をまとめたエッセイです。

コロナ前後の社会変化、近年のDX社会についてをご自身の学術視点で考えたこと感じたことをまとめられています。

内容そのものが哲学に近く、社会のあり方などとても考えさせられる内容ではあるのですが、その文の垣間に落合さんの異常なバイタリティを印象づけられました。さすがに真似はできないのですが、同世代のリーダーの一人として改めて尊敬の念を感じました。

よるのばけもの

「君の脾臓を食べたい」で有名な住野よる先生の小説です。

夜になると怪物になってしまう主人公の中心で起きているいじめについてをテーマにしたかなり重い内容です。

ネットで調べてみると解説記事がありますが、一回読んだだけでは気づけない伏線などもあるようで暗いだけでなく複雑な本でした。

これまで読んだ住野よる先生の本は比較的気軽に読める明るい作品ばかりだったのですが、この本に関しては深く考えさせられる作品でした。

ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

「現実版異世界転移」というキャッチフレーズで一時期有名になった元ルワンダ中央総裁服部正也さんの総裁時代の回顧録です。

日銀・国連通貨基金などで鍛えあげた経済知識・金融マネジメントの知識を駆使して、経済破綻をおこしていたルワンダの発展に貢献に寄与する話です。

「現実版異世界転移」というキャッチフレーズの通り、服部さんの異次元のマネジメント力・経済知識で改革をおこなっていくところは痛快である一方、現実の物語だけあり、一筋縄ではいかないエピソードもあり、普通の「異世界転移」ものとは違った視点もあります。

「異世界転移」ものが好きな方はもちろんですが、マネジメントや金融に関心の強い方にもおすすめと思います。

暗黒の啓蒙書

「加速主義」という現代哲学の学派の本です。

これまで車輪の両輪であった自由主義と民主主義の対立。

そしてトランプ大統領登場のバックグラウンドであるアメリカの人種問題の実情などの鋭い分析が書かれています。

日本にいる立場として、比較的この手の領域は日本は遅れていると言われる一方、米国でも複雑な課題を抱えていると言うことを感じさせられる一冊でした。

哲学書としてはかなり難しい部類に入る本ですので、先月紹介した「ポスト・ヒューマニズム テクノロジー時代の哲学入門」などを読んで加速主義に興味を持った方がチャレンジしてみる一冊かもしれません。

マイクロソフトでは出会えなかった天職

元マイクロソフト社の上級マネージャーである著者がマイクロソフトを退職して途上国の子供たちのために図書館や学校を建てるボランティア団体を立ち上げて活動していくことについてまとめた本です。

慈善活動のマネージャー視点で単に社会貢献の思いだけでなく、マネジメントの苦労などもわかる一冊です。

終わりに

引き続きいろいろ多忙ではあるのですが、せめて来月も読んだ本の紹介だけでもできればと思います。

Photo by Jessica Ruscello on Unsplash

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