IT産業に従事していない人向けに集めているIT記事をまとめました。2024/03/04分です。
記事のピックアップ基準
以下の基準で選定しています。
- IT企業に従事していないけど、ITに関心を持ち勉強を始めたり、これから始めようとしている人向けに教養やリテラシー、テクニックとして知っておくとよさそうなものをピックアップしています。
- SNSで話題になったものや、ネットサーフィンで見つけた記事を選んでいます。大手メディア・海外サイト・個人ブログジャンルは問わずピックアップしています。
- 発見したタイミングベースなので記事そのものの公開日は最近ではないものもあります。
目次
- 業績絶好調のIT企業で「人が減らされている」怪
- セールスフォース、通期売上高見通しが予想下回る クラウド需要鈍化へ
- かつては「Excel大好きおじさん」がはびこっていた組織 ヤンマー建機はいかにしてDX推進を成し遂げたのか
- 日本初の挑戦〜食べログによるChatGPTプラグイン開発の舞台裏
- ChatGPTを活用したUI勉強会のススメ
業績絶好調のIT企業で「人が減らされている」怪
コロナ期のITバブルに陰りが発生し大規模レイオフとなったIT業界ですが、2023年末からの生成AIブームによって持ち直しはじめています。持ち直したものの引き続き未だ人員削減が続く現状について、単なる人員コスト削減の他に生成AI活用による人の作業の減少があるのではないかと分析された記事です。
生成AIに限定せず、技術革新による人員に関する大幅な変化は、企業のレベルではゴールドマンサックスのトレーダー人員の変化の話など昔から存在する話だったりします。
企業レベルの動きに限定せず、個人レベルの話でも全業務自動化して6年間サボっていたことがバレて解雇されたという記事や、最近でもTwitter上で日本の会社員の方の自動化に関するツィートが話題になるなど事例は数多くあります。
個人のレベルでも日々の業務の当たり前を見直して随時効率改善していくことが仕事を楽にするために考えておりますし、企業の人員体制の新陳代謝において生き残るためにも今後重要になっていくと考えています。
セールスフォース、通期売上高見通しが予想下回る クラウド需要鈍化へ
顧客管理クラウドサービスの最大手、セールスフォースの売り上げ見通しが予想を下回ったという記事です。
記事上では、高利回りやインフレによる技術へのコスト削減を需要低下の理由としています。
この手のサービスについては今回のような景気動向の有無に関係なく、様々な新サービスが出てきてしのぎを削っていますが、一方で振興サービスなどでコスト面が異常に安いサービスはセキュリティ面に不安があることがあります。そのため、必ずしも安いサービスが良いということはありません。
そして、経営視点で見ると、導入した結果オートメーションなどで別のコストを下げられるのであれば、結果として対価に見合うという判断になると考えられます。
費用に見合う生産性も考慮しつつ、インフレなどに負けず技術投資続けられる文化や体制が大事と考えています。
かつては「Excel大好きおじさん」がはびこっていた組織 ヤンマー建機はいかにしてDX推進を成し遂げたのか
ヤンマーのDX事例関する紹介記事です。特徴的であることは、タイトルにあるようにすでにITツールとして存在するExcel組織からの脱却したという点を強調していることです。
先週、先々週の記事にもExcelに関する記事を書きましたが、Excelで単に記載して管理するだけでは生産性の向上の期待は難しいです。むしろ紙の頃よりひどくなったと聞く組織も聞きます。
仮にExcelを残すとしてもMicrosoftの他サービスを使ってデータ連携したり、より発展的な管理を視野に入れる必要があると私も考えています。
日本初の挑戦〜食べログによるChatGPTプラグイン開発の舞台裏 - Tabelog Tech Blog
食べログにおいてChatGPTプラグインを導入するにあたっての開発の流れを紹介した記事です。
この記事で特徴的であるのは、システムや導入技術、開発体制の話だけでなく、セキュリティ、法務といった技術以外のリスク管理部分のことも詳細に記載していることです。
かつては自由でハードルが低いと言われていたWEBビジネスも、各種社会問題の発生やそれに伴う法整備により、リスク管理を無視できない時代になりました。
これはWEBビジネスを展開する事業者だけでなく、ITソリューションを導入する側も同様の思考が必要です。個人情報や営業秘密などセンシティブなデータを預けることになる立場にある以上、同様のリスクを抱えるからです。
この記事のシステム部分などは、WEB技術者向けに書かれていますが、全体フローや考え方については、WEBビジネスを行わず、単にITソリューション導入を検討している企業の方にもぜひ参考にしていただきたい記事と思っています。
ChatGPTを活用したUI勉強会のススメ
KDDIのアプリデザインを行なっている方によるChatGPTの利活用事例です。ChatGPTの当面の活用としてプロトタイプ生成が注目されていますが、このプロトタイプ生成について勉強会を通じてどのタイミングで生成してどのように扱っていくか検証しています。
デザイナーに限らず、ChatGPTを利用した業務活用を考えている人にとって参考になるのではと思っております。
終わりに
IT界隈の人にとってはあたりまえの解説もありますが、1つでも何か気づきがあれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Photo by Matthew Henry on burst