気になったIT記事まとめ(20240416)〜カンバン方式、AdobeのAI学習データ収集施策ほか〜

IT技術 ビジネス 教養としてのテクノロジー入門 IT記事まとめ

IT産業に従事していない人向けに集めているIT記事をまとめました。2024/04/16分です。

記事のピックアップ基準

以下の基準で選定しています。

  • IT企業に従事していないけど、ITに関心を持ち勉強を始めたり、これから始めようとしている人向けの記事が中心です。教養やリテラシー、テクニックとして知っておくとよさそうなものをピックアップの上、適時解説を加えています。
  • SNSで話題になったものや、ネットサーフィンで見つけた記事を選んでいます。大手メディア・海外サイト・個人ブログ、ジャンルは問わずピックアップしています。
  • 記事を発見したタイミングベースです。そのため、記事そのものの公開日は最近ではないものも含まれます。

目次

「Microsoft Teams」の会議内容を自動で「OneNote」にまとめることが可能に/4月からCurrent Channel (Preview)に展開中で、6月には一般提供へ

「Microsoft Teams」において、会議内容を自動で「OneNote」にまとめることができる機能が今後展開されるという記事です。

議事録の自動作成は生産性改善のターゲットとされ、昔から様々なソリューションがでていますが、決定打がでていないという事情もあります。

Microsoftの元記事のブログはこちらです。

Microsoftは現在、GPTを利用した生成AI、Copilotに力を入れています。
議事録自動生成の決定打となる可能性があります。

DuckDuckGo launches a premium Privacy Pro VPN service

検索サービスDuckDuckGoが米国限定ですが、VPNサービスや個人情報削除サービスなどの各種プライバシーサービスの提供を開始したという記事です。

DuckDuckGoをご存知でしょうか。DuckDuckGoは、Google、Yahoo!JAPAN、Bingにつづく四番目の市場シェアをもつWEB検索サービスです。
日本国内ではそれほど知名度は高くないものの、検索実行時にユーザーから個人データ取得を行わないなど、プライバシー保護性を売りにしています。

日本語にも対応しています。GoogleやBing以外の検索エンジンの選択肢として知っておくと、情報検索に幅が広がると思います。

Adobeが動画生成AIのトレーニング用コンテンツ収集のため「動画1分に最大1000円超」の報酬を用意

AdobeがAIのトレーニングのためのコンテンツ収集として、報酬付きプログラムを用意したというニュースです。

AIの精度強化のためには、大量のデータが不可欠です。その結果GoogleやMicrosoftといった巨大PFは、利用者の規模を武器に、大量データ収集を法整備が進められる前から着手して先行したという背景があります。

今回Adobeが始めたプログラムは、データ収集のために報酬を用意するというものです。結局報酬付きプログラムを用意できる企業は資金力のある企業に限られますが、今後このようなプログラムが増えていくかもしれません。

AWSなどクラウド「3強」時代はもう終わり?ガートナーが予想する2030年の未来(ビジネス+IT)

世界のWEBシステムの基盤は現在、3大クラウドAmazonのAWS、MicrosoftのAzure、GoogleのGCPに独占されており、4位以降に大きな壁があるのが実情です。

日本政府の公認クラウドも、先日「さくらインターネット」が条件付きで承認されるまで、日本のクラウドが承認されていないという事態でした。

独占禁止法観点でも世界中で議論されていますが、現実論として他のクラウドを承認しずらい背景には、政府クラスが求めるセキュリティ機能にどこまで投資できるかという問題があります。

この記事ではオラクルの台頭に期待を寄せていますが、選択肢がどこまで増えるか今後も注目です。

カンバン方式とは? トヨタが世界に誇る生産管理手法の真価と限界

トヨタのカンバン方式に関する日経ビジネスの論考です。

前回の記事でも紹介しましたが、カンバンを使ったプロジェクトマネジメント手法はIT中心に注目されています。

昨今ではIT企業に限らず、ITツールを活用したプロジェクトマネジメントとしてとても相性が良いことからプロジェクトマネジメントツールとして様々なサービスが展開されています。

この記事では、トヨタのカンバン方式について、リスク管理が十分にできていなかったと限界や課題も述べられています。
しかしながら、トヨタのビジネス戦略全般をカンバン方式として論考しているのであり、必ずしもカンバンボードのツールについての問題点を述べているわけではないという点は重要と考えています。

私自身は、ツールとしてのカンバンボードは、進捗管理のツールであり、リスク管理は別の手法を用いて管理すべきと認識しています。
カンバンボードを使ったプロジェクト管理を採用するプロジェクトマネジメントで改善されるプロジェクトは今後も増えていくと思っています。

終わりに

今週もIT界隈で働く人にとってはあたりまえの解説もありますが、1つでも何か気づきがあれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

Photo by Andreas Klassen on Unsplash

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