IT産業に従事していない人向けに集めているIT記事をまとめました。2024/07/22分です。
検索ビジネスの法的問題やデジタル庁WEBサイトの技術力など今週集めた記事はやや玄人向けのものですが、CrowdStrike社のセキュリティソフトを起因とした世界的なWindowsブルースクリーン騒動などPCを使う人全員に影響する事件も取り扱っています。
記事のピックアップ基準
以下の基準で選定しています。
- IT企業に従事していないけど、ITに関心を持ち勉強を始めたり、これから始めようとしている人向けの記事が中心です。教養やリテラシー、テクニックとして知っておくとよさそうなものをピックアップの上、適時解説を加えています。
- SNSで話題になったものや、ネットサーフィンで見つけた記事を選んでいます。大手メディア・海外サイト・個人ブログ、ジャンルは問わずピックアップしています。
- 記事を発見したタイミングベースです。そのため、記事そのものの公開日は最近ではないものも含まれます。
目次
- ブルースクリーン同時多発事件、大手パブリッククラウドにも影響 CrowdStrikeが原因と明言
- 不正アクセス事件 結果へ焦り、名刺盗み見 「Sansan取れないかな」 あしき風土、社員に浸透
- 検索連動型AIは「著作権侵害」 新聞協会声明 記事の利用承諾要請
- 日本のSIerの技術力の低さの要因から考えるアメリカソフトウェアの強さ
- デジタル庁のサイトやばすぎるwww
ブルースクリーン同時多発事件、大手パブリッククラウドにも影響 CrowdStrikeが原因と明言
多くの企業系PCに導入されているCrowdStrike社のセキュリティソフト、Falconの不具合で世界的にWindowsPCのブルースクリーン現象が多発する事件が発生しました。
一斉アップデートを行った結果とされていますが、たまたま1社のソフトウェアの不具合によって世界的な混乱が発生してしまうことは恐ろしい事態です。
サイバー攻撃ではなかったとはいえ、セキュリティソフトはITシステム上の安全面について、特に重きおかれているものです。
この事故をきっかけに中央管理をするセキュリティソフトのあり方などについて世界的な議論が起きるかもしれません。
不正アクセス事件 結果へ焦り、名刺盗み見 「Sansan取れないかな」 あしき風土、社員に浸透
不正アクセス事件で名刺データを不正に入手したという事件の解説記事です。
名刺といえばビジネス上、最も身近な個人データです。かつては軽く扱われていましたが、SanSanなどのようなデータベースの統合管理が始まった今日にとってはガバナンスも配慮しないといけない時代となってしまいました。
あまりIT化が必要ないオールドスタイルの企業でも、名刺管理はまず第一に見直した方がいい個人データと思います。
検索連動型AIは「著作権侵害」 新聞協会声明 記事の利用承諾要請 | 毎日新聞
新聞協会が「検索連動型生成AIサービス」での記事利用について、著作権侵害に当たる可能性が高いと声明を出しました。
生成AIの爆発的発達によって、ニュース記事の生成AI利用についてすでに海外では訴訟が発生したり法的問題が顕在化しています。その流れと思っています。
かつてWEB検索ビジネスはその性質から法的整理に未開領域が多く、課題の多い領域でありました。以下の記事で私自身もまとめています。
生成AIによって、ある種の元祖AIサービスであったWEB検索に対しても法的立て付けのメスが入っているように感じています。
WEB検索はインターネット利用のベースとなるサービスであるので今後の動きに注目です。
日本のSIerの技術力の低さの要因から考えるアメリカソフトウェアの強さ
日本と海外のSIer業界の違いについて分析した記事です。
コロナ禍を期に始まった日本のDXの流れに伴い、従来の企業の情シスや富士通のような伝統SIerの見直しも始まっております。
今回とりあげた記事はアメリカと日本を比較することでSIerの性質上の課題を分析した記事です。あらためてビジネス上のITサービスの関わり方について日本として今後どうなるかについて考えさせられる内容と思っています。
デジタル庁のサイトやばすぎるwww
政府DXを進める拠点であるデジタル庁のWEBページについて、開発技術が高いことを取り上げた記事がこちらです。
デジタル庁はこれまでに、ダッシュボードの作成ガイドラインや生成AIの利用検証結果などを公開しています。こっらは、一般のビジネス上のDX化にも参考になる資料です。
政府組織ゆえに方々で批判があるところではありますが、着実に各種取り組みを進めている認識です。
引き続きデジタル庁周辺のリリース情報に注目です。
終わりに
IT界隈の人にとってはあたりまえの解説もありますが、1つでも何か気づきがあれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Photo by Angela Compagnone on Unsplash