気になったIT記事まとめ(20240805)〜中古PCの事情、KADOKAWAの教訓、AIと著作権ほか〜

IT技術 ビジネス 教養としてのテクノロジー入門 IT記事まとめ

IT産業に従事していない人向けに集めているIT記事をまとめました。2024/08/05分です。

守りの記事中心です。KADOKAWAの事件受けて振り返りやガイドラインの公表があったり、政府によるAIに関する新たなガイドラインがでました。

記事のピックアップ基準

以下の基準で選定しています。

  • IT企業に従事していないけど、ITに関心を持ち勉強を始めたり、これから始めようとしている人向けの記事が中心です。教養やリテラシー、テクニックとして知っておくとよさそうなものをピックアップの上、適時解説を加えています。
  • SNSで話題になったものや、ネットサーフィンで見つけた記事を選んでいます。大手メディア・海外サイト・個人ブログ、ジャンルは問わずピックアップしています。
  • 記事を発見したタイミングベースです。そのため、記事そのものの公開日は最近ではないものも含まれます。

目次

2万円台の格安中古パソコンはお買い得か、7年落ちのレッツノートを購入した結果

7年前の中古PCを購入して使ってみた検証結果です。重いところはありますが動作的には問題ないという結果でした。

正直のところ、この記事は結構玄人向けです。

この記事にもあるように、中古PCとしての性能劣化だけでなく、年単位でのスペックの新陳代謝も激しいです。この記事に影響を受けて初心者が中古PCを購入するのは墓穴掘る可能性も高くおすすめしません。

また、この記事には記載されていませんが購入PCがマルウェア感染をしている可能性もあり、セキュリティ的にもリスクがあります。

値段に課題はありますが、初心者はまずは新品を考えた方がいいです。
なお、1−2年レベルの型落ち新品であれば懸念はあまりありません。値段を考えるならこのあたりをベースに考えると良いと思います。

なお、具体的なPCの選び方は春に以下の記事を紹介しましたのでこちらを参照してみることがおすすめです。

「身代金」「初動対応」、"KADOKAWA事件"の教訓

KADOKAWA事件を受けて、インターポールのサイバー部門でも働いていたセキュリティ有識者による解説記事です。初動対応、告知方法まで詳しく述べられています。

KADOKAWA側はまだまだ復旧準備で詳細な事後検証・再発防止はこれからというフェーズですが、非常に詳細にまとまっていますので、この事件を受けてサイバー攻撃の関心が強くなった方は一読してみると良いと思います。

伊藤忠セキュリティ子会社、ランサム攻撃などのリスク可視化シートを無料公開 「現状把握にぜひ」

前に紹介した記事に続いて、伊藤忠のセキュリティ関係子会社がランサムウェア攻撃対策のリスクアセスメントシートを公開したという記事です。

リスクアセスメントとは、リスク対策を行うにあたって現在の状況や今後の対策を検討するためにおこなう作業です。

※話題がそれますが、リスクアセスメントなど、この辺りの技術習得にご興味がある方は、情報セキュリティマネジメント試験の勉強をすることをお勧めします。
他のセキュリティ系資格がセキュリティの専門家養成を目的とするのに対して、こちらは一般現場の方がセキュリティ能力を身につけるために作られた資格となっております。

先日も総務省のガイドラインサイトがリニューアルされましたが、セキュリティは医療や災害情報と一緒で信頼のおける公的情報をベースに対策対応を考えることが重要です。
今回のチェックシートもセキュリティ面で信頼のおける企業によるチェックシートですので、ランサムウェア対策を検討するときはこちらもあわせて確認すると良いと思います。

有名ゲームクリエイター、ゲーム実況配信者に法的措置か「徹底的に潰します」

著名なゲームクリエイター・飯島多紀哉氏によるゲーム実況の著作権問題についての警告投稿について、弁護士が解説を行った記事です。

eスポーツとして、ゲームをやりながらのビジネスとして、ゲーム実況は特に注目されております。一部の企業は販促効果があるとして推奨をしている一方で、ストーリーのネタバレなどを気にして著作権侵害を訴える人もおります。

今回の解説記事でも、任天堂のガイドライン公表の例がありますが、それぞれのゲームにガイドラインが出ています。
それに従ってゲーム配信をすることが法令違反にならないために大事なことであります。

「AI著作権チェックリスト&ガイダンス」 文化庁が資料公開 「著作権侵害をどのように立証できるか?」など解説

文化庁が「AI著作権チェックリスト&ガイダンス」という資料を公開したという記事です。

先日も経産省が知的財産周り全般の生成AIのガイドラインを出した記事を紹介しました。政府周りで生成AIのガイドラインの作成の動きがますます激しくなっています。

この背景にあるのはやはり、著作権周りで世界中で訴訟や法的議論が起きていることです。

日本でも先日新聞協会が記事利用の著作権侵害に関する声明をだしています。

法律順守に関しても、公的な信頼できるガイドラインをベースに動いた方が安全です。
先ほど紹介したゲーム実況と同様、生成AIの活用も、今回紹介したようなガイドラインを参照しつつ利用を考えていくべきと考えています。

終わりに

IT界隈の人にとってはあたりまえの解説もありますが、1つでも何か気づきがあれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

Photo by Markus Spiske on Unsplash

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