IT産業に従事していない人向けに集めているIT記事をまとめました。
ついにPython in Excelが公開されました。その他、SBI証券アプリの失敗などについてまとめました。
記事のピックアップ基準
以下の基準で選定しています。
- IT企業に従事していないけど、ITに関心を持ち勉強を始めたり、これから始めようとしている人向けの記事が中心です。教養やリテラシー、テクニックとして知っておくとよさそうなものをピックアップの上、適時解説を加えています。
- SNSで話題になったものや、ネットサーフィンで見つけた記事を選んでいます。大手メディア・海外サイト・個人ブログ、ジャンルは問わずピックアップしています。
- 記事を発見したタイミングベースです。そのため、記事そのものの公開日は最近ではないものも含まれます。
- ネタがあまりないときは私好みのやや玄人向けのネタも選んでいます。それでも、わかりやすいように解説をつけるように努めています。
目次
- 「Python in Excel」が一般公開 ~「Copilot」にコードを書いてもらう機能もテスト開始
- プログラマじゃない人でもAI対話用にJSONを学ぶのが最高効率という提案
- SBI証券、新「株アプリ」の提供中止、旧版に戻す 「使いにくい」と不評受け
- なぜインターネットはどんどん劣化しているのか、昔の良かった頃に戻す方法はあるのか?
「Python in Excel」が一般公開 ~「Copilot」にコードを書いてもらう機能もテスト開始
ついにPython in Excelが公開されました。
Copilotでプログラム記述サポート機能も準備中としていますが、使うためには最低限のPython仕様は知っておいた方が良いと思います、Pythonに対する需要が今後ますます重要になりそうです。
プログラマじゃない人でもAI対話用にJSONを学ぶのが最高効率という提案
JSONをご存知でしょうか。プログラムといったシステムがデータを読み取るためのデータフォーマットの一種です。
私も以前、以下の記事でデータフォーマットを教養として知ることの必要性を述べてきました。
今回紹介する記事では、AI利用をする上でJSONを学ぶことの必要性を説いています。
JSONそのものも学習コストそのものはとても低いのでぜひ一読してみてください。
SBI証券、新「株アプリ」の提供中止、旧版に戻す 「使いにくい」と不評受け
SBI証券アプリがリニューアルされましたが使いにくいという不評を受け前のバージョンに戻すということが発生しました。
セキュリティ的な欠陥を除くとこのような旧バージョンへ戻すことはかなり異例と思います。
この対応について私自身2つの視点の考えがあります。
1つ目にソフトウェアの開発においてユーザビリティの検討はとても重要であり、ユーザビリティテストやABテストなどさまざまな手法が存在しています。
これらを開発の過程で本当にやっていたのだろうかというところは気になっています。
以下のYahoo! JAPANトップページの事例が典型ですが、リリースしたあとのリスクが心配なシステムほど、この事前検証はとても入念におこなうものだからです。
2つ目は、このような撤回を行うことは、作って失敗したらすぐに戻すこともできるITシステムの強みを活かした動きであるという点です。建築物などではこのようなことはできませんし、家電のような実物も回収コストが膨大にかかってしまいます。
その意味で、当初からアジャイルな進め方を検討した上でのリリースであったのであれば、SBI証券アプリ開発における企業上の戦略として想定内の行動であったのかもしれません。
なぜインターネットはどんどん劣化しているのか、昔の良かった頃に戻す方法はあるのか?
メルボルン大学の講師がインターネットの今日についてのネガティブな変化を解説したという紹介記事です。
前回の記事でも総務省の検討会報告書を紹介しましたが、インターネットのあり方について国内外でさまざまな議論がされています。
政府の視点ではサイバー犯罪対策のため、ベースとなる通信の秘密についても見直しの議論が始まっています。
政府が導入をめざす能動的サイバー防御の全体像が明らかになってきました。焦点の攻撃元サーバーに対する無害化措置は警察官職務執行法を参考に臨機応変に対応できる法制度を整備します。攻撃を探知するための通信情報の利用では原則、外国関連の機械的情報に限定する方向です。20日朝刊解説面で。(隆) pic.twitter.com/fxYgphjTPK
— 読売新聞 編集委員室 (@y_seniorwriters) September 19, 2024
政府の動きだけでなく、一休CTOのnaoya_itoさんによるこのような投稿もみられます。
1. Google がまだなかった Web
— naoya (@naoya_ito) September 17, 2024
2. Google によって整理された Web
3. 領域ごとの大手サイトが確立した Web
4. SNS やリコメンドによりコンテンツ発見が補助されるようになった Web
5. 4 が最初からあって 3 が補助になり主従関係が逆転した Web ← イマココ
インターネットがあって当たり前の世界ですが、あらためて、インターネットの使い方・あり方について見つめ直してみても良いかもしれません。
終わりに
IT界隈の人にとってはあたりまえの解説もありますが、1つでも何か気づきがあれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Photo by Matthew Henry on burst