公開日：2024-12-23 08:00:00 • 最終更新：2025-01-12 01:11:49
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気になったIT記事まとめ（20241223）〜AIで4500年の工数短縮？、mixi2登場、司法試験のパソコン受験ほか〜

IT記事まとめ IT技術 ビジネス 教養としてのテクノロジー入門

IT産業に従事していない人向けに集めているIT記事をまとめました。

今週もAIに関する驚きの記事が多くありました。また、その他司法試験のパソコン試験化など、各種DXに関する記事もご紹介します。

記事のピックアップ基準

以下の基準で選定しています。

  • IT企業に従事していないけど、ITに関心を持ち勉強を始めたり、これから始めようとしている人向けの記事が中心です。教養やリテラシー、テクニックとして知っておくとよさそうなものをピックアップの上、適時解説を加えています。
  • SNSで話題になったものや、ネットサーフィンで見つけた記事を選んでいます。大手メディア・海外サイト・個人ブログ、ジャンルは問わずピックアップしています。
  • 記事を発見したタイミングベースです。そのため、記事そのものの公開日は最近ではないものも含まれます。
  • ネタがあまりないときは私好みのやや玄人向けのネタも選んでいます。それでも、わかりやすいように解説をつけるように努めています。

目次

4500年かかるはずだったJavaのバージョンアップを生成AIで実現した話

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外部サイト  4500年かかるはずだったJavaのバージョンアップを生成AIで実現した話 - ASCII.jp

Amazonの社内システムで動いていた1万ものJavaアプリケーションを生成AIがバージョンアップした。

Amazonが見積もり試算4500年とされたJavaアプリのバージョンアップについて、AIによって達成したという記事です。

さすがに誇張して発表しているようにも思われますが、以下Xの投稿のように、生成AIでシステムを作ってしまう動画が公開されており、生成AIによる生産スピードの劇的向上は確実と私も考えています。

一方で今週も以下のようなトラブルや課題の記事がでている状況ですが、引き続きAIの活用動向については注目しています。

アップル生成AI、BBCのニュースに「容疑者が銃で自殺」と誤要約
外部サイト  アップル生成AI、BBCのニュースに「容疑者が銃で自殺」と誤要約 - 読売新聞オンライン

【読売新聞】　英ＢＢＣは１３日、米アップルの生成ＡＩ（人工知能）機能「アップルインテリジェンス」によって、ＢＢＣのニュースが誤って要約されたと発表した。ＢＢＣはアップルに対して苦情を申し立て、問題を修正するよう求めている。 ＢＢＣに
ついにAI学習のためのデータが枯渇へ
外部サイト  ついにAI学習のためのデータが枯渇へ - GIGAZINE

AIモデルの開発には学習資料となるデータセットが必要不可欠ですが、すでに大規模なモデルはアクセスできるデータのほとんどを食い尽くしており、2028年までにデータを使い果たしてしまう可能性が指摘されています。AIとデータセットの現状について、学術雑誌のNatureがまとめています。

動画生成AI「Veo 2」──米Googleが突如発表　性能は“Sora超え”とアピール　「物理学や人間の動きを理解している」

動画生成AI「Veo 2」──米Googleが突如発表 性能は“Sora超え”とアピール 「物理学や人間の動きを理解している」
外部サイト  動画生成AI「Veo 2」──米Googleが突如発表 性能は“Sora超え”とアピール 「物理学や人間の動きを理解している」 - ITmedia NEWS

米Googleは、動画生成AI「Veo 2」を発表した。

生成AIの活用事例もですが、生成AIツールそのものの進化も止まっていません。

先週はOpenAI社のSoraを紹介しましたが、今度はGoogleが新たな動画生成AIを発表しました。

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外部サイト  OpenAI、動画AI「Sora」消費者に提供開始　数十秒で手軽に生成 - 日本経済新聞

【シリコンバレー=山田遼太郎】米オープンAIは9日、短い文章で指示を与えると自動で動画を作る人工知能（AI）サービス「Sora（ソラ）」の提供を始めたと発表した。対話型AIのChat（チャット）GPTとは別サービスとする。最長20秒の動画を生成でき、商用利用も認める。誰もがAIで手軽に動画を編集する時代が近づく。欧州を除き日米など各国で提供を始めた。ソラ専用のサイトで9日中に順次、使える。動画

Googleはこの他、事務作業の自動化としてこういうツールも発表しています。

Googleが「Agentspace」発表、AIエージェントで企業内の定型業務を自動化
外部サイト  Googleが「Agentspace」発表、AIエージェントで企業内の定型業務を自動化 - 日経クロステック

米Googleは2024年12月13日、企業内の情報を検索できるAIエージェント「Google Agentspace」を発表した。業務を自動化する社内向けエージェントをカスタマイズできるのが特徴だ。

一方のOpenAIもこんな発表を行い、Googleと対抗しています。

ChatGPTが検索エンジンを搭載し、OpenAIがGoogleに挑戦
外部サイト  ChatGPTが検索エンジンを搭載し、OpenAIがGoogleに挑戦 - GIGAZINE

OpenAIが2024年12月17日に、ChatGPTによるAI検索エンジンである「ChatGPT search」をすべてのユーザーに向けてリリースしたことを発表しました。

米国系の企業の攻防ではありますが、引き続き見届けていきたいと思います。

司法試験のパソコン受験、体験版公開へ　不安解消狙う

司法試験のパソコン受験、体験版公開へ 不安解消狙う
外部サイト  司法試験のパソコン受験、体験版公開へ 不安解消狙う - 日本経済新聞

2026年に予定されている司法試験のパソコン受験への切り替えに向けて、法務省は25年春にもホームページ上で練習版や体験版を公開する方針を固めた。受験者と採点者双方の負担減が期待される一方、大幅な仕様変更へ不安の声も上がっていた。本番に向けて課題を洗い出し、不安を解消する狙いがある。司法試験はマークシートで解答する「短答式」と文章で解答する「論文式」で構成される。法務省は26年の試験から「短答式

司法試験が2026年からパソコン受験になります。パソコン受験にあたり、体験版が公開されました。

遅れがちと批判の多い、日本のDXについて、行政側も引き続き確実に取り組んでいます。

ちなみに、デジタル庁からは、以下のようなハッカソンの発表もありました。

「法令」×「デジタル」ハッカソンを開催します
外部サイト  「法令」×「デジタル」ハッカソンを開催します - デジタル庁

デジタル庁は、2025年2月5日（水）から3月6日（木）までの間、「法令」×「デジタル」ハッカソンを開催します。法令とデジタルの領域を掛け合わせたサービスの開発をチームで競い、国家公務員による法案作成や審査業務の効率化、法令データの整備・提供、データの利活用促進などを目的としています。

SaaS事業者が“やっていない”セキュリティ対策TOP10は？　アシュアード年次調査

SaaS事業者が“やっていない”セキュリティ対策TOP10は？
外部サイト  SaaS事業者が“やっていない”セキュリティ対策TOP10は？ - ITmedia エンタープライズ

アシュアードは2024年のSaaS事業者のセキュリティ未対策項目トップ10を公開した。クラウドセキュリティの必要性が高まる昨今、自社で利用しているSaaSが安全かどうかを図る基準となる。

SaaS事業者ができていないセキュリティ対策についてまとめた資料です。

前回も以下のような記事を紹介しました。
他社のITサービスを業務で利用することが多くなっていると思いますが、セキュリティ対策に関する事前確認がますます重要になっています。

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外部サイト  安全がタダでない時代に取引先に求める情報セキュリティ水準と独禁法・下請法｜Masatoshi Adachi / 足立昌聰 - note（ノート）

【この記事は法務系 Advent Calendar 2024 (表)における11日目のエントリーです。Amiさんにバトンをつないで頂きました。】 はじめに 参加5回目の #legalAC ともなると、キャリア考も書いた、法務のべき論も書いた、仕事の進め方も書いた、意識高い系も書いたと、ネタが枯渇気味で何を書こうかと思いながら、結局、今年も前日に筆をとっています。 何かあるかなぁと思いながら、ちょうど、SC3（サプライチェーン・サイバーセキュリティ・コンソーシアム）という、官民連携の団体の中で、私が委員を務めさせて頂いていた中小企業対策強化ワーキンググループが法人化に向
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外部サイト  社労夢で個情委が注意喚起　SaaS利用企業が「違法」の恐れ - 日経クロステック（xTECH）

個人情報保護委員会（個情委）は2024年3月、ランサムウエア被害に遭った社会保険労務士向けクラウド業務システム「社労夢（Shalom）」などを運営するエムケイシステム（エムケイ社）に行政指導をした。

IPAが中小企業向けのガイドラインを出しており、導入の際にはこちらを参考にするのが確実ですが、今回の記事もベースとなる教養として抑えておきたい情報と思います。

外部サイト  中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン - IPA
外部サイト  中小企業のための クラウドサービス安全利用の手引き - IPA

リコー、DX｢外部丸投げ｣やめます　社員にITコンサルの技

リコー、社員自らがITコンサル技術を習得し業務効率化を実現
外部サイト  リコー、社員自らがITコンサル技術を習得し業務効率化を実現 - 日本経済新聞

事務機大手のリコーがIT（情報技術）コンサルティングの技術を自社の社員に学ばせている。仕事の流れを図式を使って可視化するほか、システムを自前で開発。経理などの部門で1人当たりの年間業務時間を3割相当減らした。日本企業の業務のデジタル化はコンサル会社などに外部依存する傾向が強いが、こうした体質からの脱却にもつながりそうだ。「複雑な業務の中で、どこに手を打てば改善できるのかが分かるようになった」。

リコーが社員に対してITコンサル技術を習得させ、ITベンダーへの丸投げから脱却を目指しているという記事です。

今年の春もグリコの事件など、ITベンダーへの丸投げの結果起きた問題や丸投げ故のDX化の限界については、DXを語る上でますます課題となっております。

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外部サイト  グリコ出荷停止、プッチンプリンの棚が他社に奪われ始めた…重いデロイトの責任 - ビジネスジャーナル/Business Journal | ビジネスの本音に迫る

システム障害が原因で、ほぼすべてのチルド食品（冷蔵食品）が約2カ月にわたり出荷停止になるという異例の事態に見舞われている江崎グリコ。スーパーでは同社の人気商品「プッチンプリン」が陳列されていた棚に他社メーカーのプリンが並べられる店舗も出ている。

こうした中でのリコーの取り組みですが、リコーに限らず他の企業でも同じ流れになるかもしれません。

「mixi2」誕生、X風の新テキストSNS　招待制でスタート

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外部サイト  「mixi2」誕生、X風の新テキストSNS 招待制でスタート - ITmedia NEWS

MIXIがTwitter風の新しいSNS「mixi2」をリリースした。返信・リプライ・いいね・リポストといった基本機能に加えて、「Slack」「Discord」などのチャットツールと同様に、投稿にスタンプをつけられる機能などが特徴。同日時点では招待制で、iOS／Androidアプリで利用できる。

mixi2が突如登場しました。現状は招待制となっておりますが、ハードルはそんなに高くなく、招待リンクからアクセスすれば手軽に登録できます。私も早速登録しました。

開発に関してのインタビュー記事も公開しており、昨今のXの環境を懸念しての開発であったようです。

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外部サイト  「mixi2」公開の背景に“X荒れすぎ”問題 開発に2年……運営元に取材した - ITmedia NEWS

mixi2の構想は2022年末、開発スタートは23年だったという。公開の背景には、Xをめぐる問題があった。

日本に関して、引き続きSNSはFacebook、Xなどが中心であるので、新たな一角となるのか、国産SNSとしてのmixi2の動向については注目したいと思います。

終わりに

IT界隈の人にとってはあたりまえの解説もありますが、1つでも何か気づきがあれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

Photo by Scott Graham on Unsplash

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