約半年ほどドタバタしており記事執筆が滞ってしまいましたが、やっと落ち着いたので少しずつ再開したいと思います。
まずは最近のIT技術やITビジネスに関する雑記をまとめてみました。
ターゲットはIT業界の人というよりは業界外の人に向けて業界人の視点で書いてみました。
目次
生成AIについて
AI、特に生成AIに関する動きが非常に活発です。OpenAIのGPT4が出たと思ったら、今度はGoogleがGeminiを出しました。
GoogleやOpenAIといった、ベースとなるAIエンジンを作る側もより精度の高いものを競争するとともに、MicrosoftやLINEといった企業は生成AIを活用したビジネスの創出に躍起になっています。当面は生成AIをめぐるビジネス競争は激化しそうです。
単にビジネス競争でとどまらず、OpenAI社のお家騒動があったり、生成AIをめぐる知的財産権の問題、フェイク動画の問題など負の側面も見えています。
私個人の感覚としては下手に先取りしようとして手を出すと痛い目を見る可能性が高い一方、かといって距離を置きすぎると置いていかれてしまう難しい状況になったと感じています。
ビジネス視点のサービス提供はかなり大変な気はしていますが、個々人の生産性向上のための武器としてはかなり強力なものを得られた気がしています。まずは使いこなすところからだと思います。
ちなみに、プログラマ、デザイナーなど各種専門家がいらないという話がでてますが、結構間違いが多いので当面は内容をチェックしたりするために必要と思います。逆にまったくプログラム書いたことがない人ではそういったサポートもできないので結局最低限の知識を持っていないといけないと思います。
その点で多様なスキルを持つ人がますます重要になるのではないかと思っています。
Officeマクロについて
先日VBScriptが非推奨になりました。
その一方でPython in Excelのテストが順調に進められ、VBAからPythonへの移行が始まっています。
同時にますますOfficeマクロの利用制限が厳しくなって来ています。自作マクロは別としても、マルウェア被害のために簡単には誰かが作ったマクロは動かすのが難しくなってきています。
かつては生産性向上、オートメーションの最有力だったのですが、PowerAutomateだったりPythonだったり、他の手法を使いこなせることが大事になってきそうです。
事務業務組織において、いわゆるVBA職人の存在が今でも注目されていますが、VBA職人もVBAにとどまらずPythonやPowerAutomateといった他の技術を学ぶ必要性が出てきていると思われます。
セキュリティやリテラシーの問題
前にあげた2つの傾向共通でセキュリティやリテラシーがますます重要になってきていると感じています。
生成AIについては知的財産やフェイクの問題から各国が規制を検討しはじめています。
オートメーションについても、技術職を抱えない職場でもPythonを覚えようとしている職場が増えたと最近聞きます。一方でPythonの自由性ゆえに、セキュリティやリテラシーが大事になってきます。
Pythonの扱いに習熟していない人を狙って、以下の記事のようにPythonのパッケージ管理のPyPIにマルウェアを混入させようとする人たちが出てきています。
先日もLINEヤフー社でも不正アクセス事案がありました。個々人のセキュリティがますますリテラシーとして大事になってくる時代が来たと感じています。
終わりに
また、少しずつではありますが、IT技術やITビジネスに関する動向などについて気になることがあれば記事として書ければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Photo by: Nicole De Khors on burst