私がロジカルシンキングをするうえで意識していること

ビジネス 私のビジネススキル活用術

会社の研修でロジカルシンキングを受けた方も多いのではないでしょうか。私も初めて受けた時「難しいスキルだなあ」と思いましたが、今となってはロジカルシンキングは私の大切な仕事のスキルとなっています。ロジカルシンキングの専門家というわけではありませんが、この記事では素人視点で私がロジカルシンキングをする上で意識していることをお伝えしようと思います。

目次

ロジカルシンキングを使いこなすと便利になること

まず、そもそもロジカルシンキングがどのように役に立っているのか簡単にご説明できればと思います。

考えていることの整理ができる

1つ目は考えていることの整理ができるということです。基本的に仕事中はたくさんの悩みや問題が発生します。その時に分解したり、散らかったものの関係性を整理することで、困っていることの本質を分析することができたり、今最優先でやるべきことを知ることができます。

コミュニケーションがスムーズになる

ロジカルシンキングがコミュニケーションスキル向上の特効薬とはおもっていませんが、ロジカルシンキングをしていくことでコミュニケーションもスムーズになります。自分で考えがまとまっていないものは他人に伝えてもただのぼやきになってしまいます。コミュニケーションをする前にロジカルシンキングを行って考えを整理することで、相手によりスムーズに自分の考えや今起きている問題の事実を伝えることができます。

私が特に重視しているロジカルシンキングフレームワーク

それでは、実際にロジカルシンキングにおいて特に私が重視しているフレームワークの2つ、ロジックツリーとバリューチェーンをご紹介します。ロジカルシンキングというとさまざまなフレームワークが存在しますが、ここであげる2つのフレームワークが全てのベースと思っています。事実私がロジカルシンキングをするとき、フレームワークを探すというよりも、まず以下の2つを利用できないかを考えます。

今回はそれぞれの例についてブログ立ち上げというテーマで利用してみようと思います。

ロジックツリーで大きな命題を分解していく

一つ目は一個の大きな命題を分解して分析していくロジックツリーです。人により、ロジックピラミッドなどさまざまな呼称がありますがこの記事ではロジックツリーで統一しようと思います。

ポイントは分解のフレームワークということです。分解していくことで漠然としたものの詳細が浮き彫りになり、本質となる問題点がブラッシュアップされたり、人に手伝いを求める時に分解したタスクを依頼することができます。

以下はブログ立ち上げに当たってタスクを分解していった例です。

 

ブログ立ち上げという簡単な行為でも、さまざまなタスクがあることがわかります。このように分解していくことで、漠然としたことの詳細が整理でき、より深い理解ができるようになります。

バリューチェーンで細かい一つ一つの項目の関係性をみていく

次に重視しているフレームワークはバリューチェーンです。正式名称は厳密には不明で、バリューチェーンそのものは生産工程の分析に用いられるフレームワークです。しかしながら雑多な項目を線(チェーン)で結んでいくことで関係性を洗い出していくフレームワークとして非常に有効と思い、生産工程に限らず私は積極的に利用しています。

バリューチェーンを利用することで、ボトルネックとなり最優先で解決すべき課題などが明らかになってきます。

先ほどロジックツリーで分解したブログのタスクをバリューチェーンを利用して、リリースに繋げるための関係性を整理していきましょう。整理していくと以下の図のようになりました。

 

この図をみていくと、サーバ構築やページ設計などが特に優先すべきタスクと見えてきます。逆に本体ブログの記事や、記事以外のコンテンツの文章などは後回しにしても良さそうということが見えていきます。

私がロジカルシンキングにおいて気をつけていること

最後にフレームワークの選択に限らず気をつけていることをご紹介できればと思います。

MECEを意識していく

MECEとはMutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で「漏れなくダブりない」ということです。特にロジックツリーの場合、死活問題となります。分解漏れはロジックツリーにおいて大きなリスクです。特に枝葉の末端分ではなく根の部分でMECEができていないと、整理を1からやり直さないといけないこともあるため注意が必要です。そういう点で明確な分解を無理矢理行うよりは、ざっくりした概念で分解してしまうことで漏れを減らした方が安全と思っています。

矛盾のない関係性を大切にしていく

こちらはバリューチェーンで死活問題となる注意事項です。雑多な項目の関係性を無理矢理繋げにいってしまった結果、矛盾した連結ができてしまうリスクを懸念しています。矛盾した連結によって分析した優先事項・ボトルネックは真のボトルネックでない可能性もあり、思わぬ落とし穴が発生してしまうリスクが大きいと思っているからです。

どうしても関連性をつけられないものについては、独立させてしまうこともやむを得ないと思っています。むしろなぜ独立してしまうのかを、ロジックツリーなどで分析していくことが大事と思っています。

フレームワークを覚えていく

ロジックツリー、バリューチェーンが全てのベースとおもいつつも、先人たちが作ったフレームワークはひとつひとつ覚えていった方がいいと思います。それらは関係性や分解方法の指針がある程度示されており、ロジカルシンキングの失敗リスクや、思考にかかる時間的なコストが下がるからです。

フレームワークに固執しない、時には自らフレームワークを生み出す

一方で、「このテーマの時は常にAフレームワークを利用する」と固執するのは良くないと思います。ビジネスに限らず、全ての事象は類型化できつつも、絶対同一のものは存在しません、そのときそのときの事象にマッチしたことも考慮する必要があります。

その点で私は時には自らフレームワークを生み出すことも視野に入れています。自ら生み出したフレームワークを生み出すことで思考の幅が広がり、同時に先人のフレームワークに対する理解も深まるようになります。

フレームワークでコミュニケーションする時に注意

たまに、フレームワークによる分析結果をそのまま提示してコミュニケーションしようとする人がいます。このコミュニケーション手法には注意が必要と思っています。コミュニケーション相手がフレームワークに対してどのような認識であるのか未知数であるからです。

同一プロジェクト内で同一の使い方・考え方を共有している人であれば問題ないかもしれませんが、認識を共有できていない人がフレームワークをみた場合、全く別の認識でフレームワークの分析結果をみている可能性があります。レジュメやパワーポイントを作る際、可能であるならばビジネスフレームワークを利用することは避けて、伝えたい人の認識にそった図やグラフに変更していくことだ大事と思っています。

終わりに

以上が私がロジカルシンキング利用で意識していることでした。私がロジカルシンキングの可能性を見出したのはGaccoというサイトのオンラインセミナーを受けたことがきっかけでした。各講座に受講期間があり、かつて私が目から鱗だった講座は公開終了してしまいましたが、引き続き勉強になる講座が定期的に新しく配信されるのでおすすめです。

また、最近ではオンラインビジネススクールのネットフリックス版といえるサービスもあります。こちらは有料ですが興味がある方はこちらも受講してみてもよいかもしれません。

ロジカルシンキングの書籍もたくさんあります。私も何冊か読んでいますが、そのなかでこの一冊はおすすめです。デザイン思考とシステム思考の本で、仮説検証と分析思考両方を学ぶことができます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。私自身ロジカルシンキングの専門家というわけではありませんが、この記事を通じて何か気づきがありましたら幸いです。

Photo by Adeolu Eletu on Unsplash

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