ポイント投資を半年やってみてわかったこと・ポイント投資を今から始める人に意識してほしいこと

投資 雑記 初心者向け投資記事

以前PayPayのボーナス運用がリリースされたタイミングで、ポイント投資について以下の記事を書きました。

この記事を書いて半年たちましたが、この半年間でポイント投資で初めて投資をした知人の声や自分自身のポイント投資の経験などの知見がだいぶたまってきました。

この記事では私自身がPayPayのボーナス運用を半年やってみてわかったことと、初めての投資の体験としてのポイント投資を始めるうえで意識したいことをまとめました。

目次

半年間やってみてわかったこと

まず半年やってみたうえでの感想や気づきについて述べていきたいと思います。

半年の運用成果

小額なのでそのまんま公開しちゃいますとこんな感じです。ちなみに全額スタンダードコースに回しています。

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当初はPayPayボーナスが付与されるたびに手動で入金しないといけなかったため、使いずらかったですが、途中でボーナスの自動入金機能が加わってからは便利になり、自動的に追加されるようになりました。ちなみに、下半期より地元がPayPayボーナス10%還元キャンペーンをしていたこともあり、うなぎ上りに増えています。

また、年末急上昇していますが、マイナンバーカードを発行してマイナポイントを取得したためです。PayPayボーナス運用の自動積み立て機能を使うと、マイナポイントもボーナス運用に回ってしまうようです。

肝心のパフォーマンス的には4%程度の上昇でした。スタンダードコースは、S&P500という米国の指数に連動する投資信託で運用しています。この期間のS&P500がおよそ15%ほどの上昇であったことを考えると、スタンダードコースへの入金タイミングが定期であったことによって目減りしてしまった印象です。

ほぼ日常的にPayPayの決済を使っていたため、いわゆるドルコスト平均法という定期購入ができたという点では、私自身このパフォーマンスは妥当であり、全く問題ないと思っています。

とはいえ、毎月数百円程度の入金ではやはり弱いです。資産形成という観点ではポイント投資は厳しいと改めて思いました。

短期トレード向けのチャレンジコースは使いづらかった

やはり、短期トレード向けのチャレンジコースは使いづらかった印象です。PayPayはボーナスポイントを引き上げてしまうと勝手に決済に使われてしまうため、一時待機ということができませんでした。

また、そもそもS&P500指数連動のスタンダードコース、S&P500指数に3倍レバレッジのチャレンジコースしかないため、他のコースでの一時保管もできませんでした。今後、逆連動のインバースなどのコースがあったらもう少し本格的な短期トレード体験ができたかもしれませんが...

dポイント投資や楽天ポイント運用なら一時待機ができないというこの問題は解決されるのかと思いますが、そもそも短期トレードに向いている投資資産のコースが存在しないので積極的にやってみたいという印象はないです。

小額ポイント投資でも元本割れに対する心のトレーニングにはなる

私個人というよりは、周囲の方々の声ですが小額のポイント投資でも元本割れは精神的につらかったそうです。

特にアメリカ大統領選挙の直前に大きな元本割れを食らい、「やっぱり私に投資は向いてないかも」「ポイント投資撤退したい」という声をたくさん聞きました。この時期、私はうまく運用していたので元本割れにあいませんでしたということは決してなく、現実に私のPayPayボーナス運用の成績も元本割れしていました。

ある程度投資に慣れている人にとっては元本割れや株価の暴落は当たり前のように経験することであるのですが、やはり初めての人の心には堪えたのかもしれません。

もっともアメリカ大統領選挙後、株価は回復し上昇を続けています。長期投資という視点では、そのうち戻るというという見立てが立てられるということを身をもって体験できる経験であったかなと思います。

特段PayPayボーナスというサービスから、元本割れしても続けて大丈夫というメッセージはありませんでしたが、この辺りの精神的サポートをしてくれる人と一緒に投資を続ければメンタル面のトレーニングとしてよいものであると思いました。

いまから始める人に意識していただきたいこと

続いて今からポイント投資にチャレンジしてみたい人に向けて、私なりの考えについて述べていきたいと思います。

注意

念のため先に注意を書かせてください。ポイント投資に限らず最終的な投資判断は自己責任です。以下の私の考えを良いなと思っていただいた方も自己責任の下で実践するようにしてください。

長期積み立て投資を体験してみよう

短期的な入出金よりも、ちょっとずつ得られたポイントを、ひたすら愚直にポイント投資に入金していくスタイルが一番良いと思います。

このスタイル自体が長期積み立て投資の手法であり、低リスクかつ、確実に資産運用できる王道戦略の一つです。ポイントではない本物の投資を始めるうえでも利用できる戦略ですので、ポイント投資を通じて身に着けられるとよいかなと思います。

低リスクの資産・コースで始めよう

基本的に低リスクの資産・コースを選ぶのが良いかと思います。上昇期待値も低いですが、下落する幅も小さいので精神的に負担が低く挑戦できます。PayPayボーナス運用でしたらスタンダードコース、ドコモdポイント投資や楽天ポイント投資のバランスコースを選択しましょう。

ちなみに、ドコモdポイント投資、楽天ポイント投資のアクティブコースはそれほどリスクは高くないので、元本割れをそれほど気にしない自信がありましたら、こちらを選んでも問題ありません。もっとも、PayPayのチャレンジコースだけはかなり特殊でリスクが段違いに高いため個人的にはおすすめできません。

また、ドコモのテーマ別運用も、投資対象に対する深い理解が必要なので私自身はあまりおすすめしません。基本はおまかせ運用のアクティブコース・バランスコースの二択で考えたほうが良いと思います。

元本割れが起きることと長期投資の視点で見ればいつかは回復する感覚を覚えよう

おそらく、リスクの低いコースを選んだとしても、元本割れを何度も経験すると思います。ただし、こうした元本割れも長期積み立て投資を実践していれば、必ず元に戻るという経験ができると思います。ポイント投資という小額投資を通じてこの感覚を身に着けていければと思います。

資金の引き上げは基本考えない

資金を引き上げるタイミングは究極サービス終了までしなくていいと思います。というのも、長期積み立て投資自体、途中売却をほとんど想定していません。また、長く続ければわかってくる実感ですが、だんだん元本割れしなくなっていく長期投資の底力を感じられるようになると思います。まずは最低1年、元本割れがおきようがおきまいが、資金の引き上げをしないで続けてみましょう。

慣れてきたら証券口座をもって資産形成のための投資を始めることも検討してみよう

長期積み立て投資をポイントで実践して、元本割れなどの資産下落も経験して慣れてきたら、証券口座を持って本物の投資を始めてみることを検討してみましょう。

運用資産の額が大きくなるだけで、投資対象と投資戦略さえ間違えなければ、ポイント投資と同じ感覚でできるはずです。

実際の証券口座を使った投資については、詳細は以下の記事に書きましたのでご興味がありましたら一読いただけますと幸いです。

また、書籍としては以下がお勧めです。こちらも興味がありましたら手に取ってみてください。

ポイント投資における注意:ポイント投資を目的に積極的にポイントを貯めようとしないこと

ポイント投資をしていると、もっとポイント投資で資産運用したくなり、ポイントを貯めたくなるかもしれません。しかしながら間違っても、ポイント投資を目的にポイントを貯めようとはしてはいけません。結果的にポイントを貯めようとして余計な買い物が増えてしまうからです。もっとポイントを増やして投資額を増やしたいと思った時は、ポイント投資卒業の時期です。証券口座契約を真剣に検討しましょう。

終わりに

正直のところ、ポイント投資について当初はバカにしていました。ただ、半年やってみてわかったことは、正しく扱えれば、初心者が投資をするうえでリスクを抑えて練習できる点でとても効果的であると思いました。

現状は各社が商品の追加や機能の追加がメインで、将来的な資産形成としての投資につながるためのおすすめの使い方についての情報発信が弱いという状況ですが、今後ポイント投資のやり方についてよい情報が発信されるといいなと思いました。

この記事を通じてポイント投資について興味や理解を持っていただけたら幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

Photo by rupixen.com on Unsplash

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